おとな女子留学&ヨーロッパ鉄道の旅

おとな女子のヨーロッパひとり旅です。

モンサンミッシェルの本当の魅力!

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モンサンミッシェルは日本語ツアーに参加しました。
快適ですわ~。
日本語ツアー!

添乗員さんは、飲み物食べ物までオーダーしてくれるわ、トイレ休憩も詳細に案内してくれるし、バスはフットレストつきの夜行バス並みの豪華設備。

日本人向けツアーはいたれりつくせり。

夕食の相談やタクシーについても教えてくれました。

このモンサンミッシェル
歴史的にも、建築的にも大変興味深いもの。
ガイドさんが細かく教えてくれます。

お友達の

モンサンミッシェル、よかったよ~」

という一言で、行くことを決めたのだけど、大変に価値のあるツアーでした。

元々は、サンミッシェルという神様にお告げを受けた僧侶が建てたカテドラル。
“モン”というのは岩という意味。
この岩の上に建てようと思ったのはなぜなのか。
とても興味深いです。
モンサンミッシェルの周りの海は潮の満ち引きが非常に早くて、1時間に62メートル。
近寄りがたい場所だからよかったのかもしれません。
一番古い教会は11世紀の建物🏛️
天井がアーチ型に組まれているのが特徴。重たい石を組んで天井を支えているので、窓を大きく取れない。暗い中で、1日8時間のお祈りを捧げていたそう。



そして、この天井は100~200年で崩れ落ちるところもあったそうで、その度に修復されてきた、とのこと。
一度は木造で作り直そうとしたが、フランス中の木材を使いきってしまうのでは?というくらいの大量の木材が必要だったため、また、石造りに切り替えられた。
この11世紀の建築はロマネスク建築。

この後、建築技術は進化して13~14世紀になると、ゴシック建築に変わっていきました。
ゴシック建築は屋根を何本もの梁で支えるので、重さが分散されるようになっている。
なので、窓も広く作れるようになった。
また、窓部分にかかる力を補強するために、窓の外側にとても太い柱を沿えて、それで屋根を支えた、とか建築技術の進化が手に取るようにわかる面白い建物でした。
日本が鎌倉時代室町時代にフランスではこんな立派な建物を建てていたなんてスゴい!
構造計算の知識や建築技術、装飾の芸術性、どれをとっても驚かされる。
そして、フランスの王位継承を争って引き起こされた100年戦争の間には、イギリス軍にフランスが次々に侵略されていく中、モンサンミッシェルは要塞として、その独立を守り続けた。
要塞としての機能は、日本の城と似ており、何重もの壁と門。迷路のような造り。石や熱い油を落として攻撃するための穴などが作られている。
18世紀に入り、ナポレオンの時代になると、牢屋として使用された。囚人は目隠しをして連れてこられ、閉じ込められ監視されていたそう。
修道院として再開したのは、まだ最近のこと。
また、4年前には橋ができ、その手前までしか乗用車やバスは行けない。
そこから、シャトルバスに乗り換えてモンサンミッシェルまで行く。
ちょっと面倒だが、堆積されていく土でモンサンミッシェルが陸続きになってしまうのを防ぐために、水門ができたことと関係があるのかも。
この橋は満潮になると海に沈むように作られている。
あくまでも自然優先。

すごく勉強になり、世界史が苦手だったが興味がわいてきた!

このツアー、偶然にお昼に建築関係のご家族連れと一緒のテーブルになった。
見所は、この石組みがどうして崩れないかを見るところ、と教えてもらった。ありがたい!
やっぱり専門家も興味深い建物なんですね。

次は、泊まりでゆっくり来たいです。

ロブスターや魚介類が美味しいこと、避暑地であることなど、暑い夏を日本で過ごすより魅力的。
多くのお金持ちの別荘がある地域もあるそう。

ノルマンディーは曇っていて、海の色も鉛色、という印象だけれども、真夏の日差しが苦手な人にはよいところと思いました。