この旅を始めようと思った理由
私の旅の構想は、この本が始まり。
この本というより、本になる前のアルバムとスケッチ。
それを見せていただいた時から、スイスなどのヨーロッパへの憧れが芽生えた、という感じ。
著者は、私が通っていたお料理教室の先生。
娘さんがドイツの方と結婚して、スイスに住んでいたため、毎年スイスを訪れていらっしゃいました。
教室が終わったあとにアルバムを見せて下さって、楽しくおしゃべりしたことも思い出です。
私が重い病気をしたときに、大切な家族の思い出の詰まったアルバムとスケッチブックを全部貸してくれて
「これでも読んだらどう?」
って。
どれだけ思いやり深い方なんだろうと、今でも感謝しかありません。
先生の夏休みは、毎年、2週間ほど貸別荘を借り切って、家族全員で過ごすというもの。スイスだったり、ドイツだったり、時にはフランス。
その土地で生活するような過ごし方です。
そこで、お寿司を作って振る舞ったり、現地のお料理を覚えてきて私たちに教えてくださったり。
そして、晩年お料理教室もできなくなってから、このアルバムとスケッチブックを本にすることを、何気なく先生に勧めました。
そうしたら、本当にできてしまったのがこの本。
この中には先生の思い出も、先生と私との思い出も詰まっています。
先生、私も行ってきましたよ、スイスへ。
秋分の日に寄せて、報告したいと思います。
そして、もう一度読み返してみたいと思いました。