最終日、自動車工場見学
ボローニャ最後のイベントは、イタリアツアー初日のご夫婦と一緒にモデナの自動車工場へ行ってきました。
昔は車も好きだったことを覚えていてくれて、特別に見学できることになったから一緒にどうですか?と誘っていただきました。
庶民の私からしたら、一生ご縁のない話。
そのために、日程を少し延ばしたくらい貴重な体験です。
工場内はカメラ禁止なので、現地の写真はなしです。
通訳さんも手配されていて、万全の体制。
最初は、レーンに乗って作業している場所に案内されました。とはいえ、日本では大変な高級車。
その奥は、普通の見学者は入れないゾーンということで、それはそれは見たことのない超高級車、スポーツカーが作られていました。作るというより造る、という感じです。機械のことはよくわからないのですが、シートに使われる皮があらゆる美しい色に染め上げられて吊るされています。
お客様のリクエストに合わせてオーダーメイドするらしいです。少しでも色ムラや傷のある部分は使わず、完璧な部分だけを製品にしているということ。
働いている方も、ひとりひとりが職人。
完璧なものを作り出す工房のようでした。
私には高級という言葉の意味さえもわかりませんが、そこに漂う造り手の想いが伝わってくる空間だったことは間違いないと思います。
イタリアでは散々なことも多かったですが、其処此処に脈々と伝わる芸術性みたいなものが食や物に伝えられてきている場面を目にしました。まさに、ここもそう。
とても、貴重な体験でした。