おとな女子留学&ヨーロッパ鉄道の旅

おとな女子のヨーロッパひとり旅です。

ベネチア最後の日は島巡り🏝️

今日は、ブラーノ島ベネチアの始まりの島のトロチェッロ島、ムラーノ島を巡ります。

ちょっと早起きして、8:40分の船に乗りました。

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浅瀬も多いので、船の通る道は杭が打たれています。

最初に行ったのは、ブラーノ。
フォンダメンタ・ヌォーヴェ(F.te Nove)から12番で40分。
アパートメントからフォンダメンタ・ヌォーヴェ(F.te Nove)までは、徒歩7分
島の反対側ですが、横断してもそのくらい。

ブラーノの名物は、レースと町並み。

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このカラフルな家が立ち並んでいます。
漁師さんの多い島なので、霧が出ても自分の家がわかるようにと、色をつけているそうです。今でも、塗り替えるときにお隣とは違ういろにしなければならないという決まりがあるらしい。
これは、フォトジエニック!

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しかし、そんな町並みだけでなく、この島では、人々の生活を身近に感じることができます。
子どもの声や生活の中の会話が外まで聞こえてくるし、おばちゃんたちの立ち話していたり、おじいちゃんが日向ぼっこしていたり。
ベネチア本島では、観光客しか見ないのと対象的に、普通のイタリアの人たちの暮らしをここでは感じます。
また、それぞれの家のカラーに合わせたカーテンがかけられていたり、コーディネートされていて、暮らしを楽しんでいる様子がわかります。
島中歩いても1時間もあれば十分。のんびりとした素敵な島です。

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私が行った時間が早かったので、レースの店は開いていませんでした。レースの買い物を楽しみにしているなら、10時過ぎに着いた方がよさそうです。
猫も犬もその辺歩いていて、人を怖がらないし、本当にのんびりできます。

そして、次に行ったのは、トロチェッロ島。
ブラーノの目の前にある干潟がそうです。
ブラーノからの船は30~1時間に1本なので、時刻表を携帯にダウンロードしておくとよいでしょう。
ブラーノ~トロチェッロ島までは5分。

船を降りてから運河沿いに徒歩10分。
教会と塔のあります。
住民はほぼいないのでは?町並みはありません。
船着き場に近い方から、手軽なカフェテリア、オステリア、レストラン、がありました。
教会近くのレストランはお庭がとても素敵。
ここでランチもよいかもしれませんが、お値段もそれなり。

トロチェッロの教会、サンタ・マリア・アッスンタ聖堂。

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金のモザイクでできた絵がここにもあります。
入場料は教会の右にあるチケット売り場で買います。教会だけなら5ユーロ。塔に昇るのに5ユーロ。セットで9ユーロです。
セットがお得です。英語ですが、オーディオガイドがついてきます。
オーディオガイドは教会の中で借りますが、IDカード、パスポートを預かられます。
オーディオガイドでは、教会内部の絵や造りなどの説明が主でした。

教会内は写真撮影が禁止されているので写真はなしです。
教会の前と後ろにあるモザイク画が素晴らしかった‼️
特に後ろの絵は上から下へ見ていきます。一番下は天国と地獄の絵。

教会を出て左が塔へ向かう道になっています。
塔にはエレベーターはもちろんありませんが、緩やかな螺旋状に廊下が作られているので、お年寄りも昇っていました。

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最初と最後の数段が階段なので、気をつけなければいけません。
しかし、頑張って昇ったかいはあります。
そこからは素晴らしい景色が見えます。
ベネチア本島から、それぞれの島、イタリア本土まで。
そして、トロチェッロは現在はほとんど干潟ですが、畑があったり、池があったり。
日本流に言うと、

“強者どもが夢のあと”

はるか昔にここに移り住んできた人々のこと、ここを守ろうとした痕跡、また、干潟の形も全く違っていたのだろうな、などと思いを馳せながら、景色を見るのも楽しいです。

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この島では、船着き場との行き帰りの時間を含めて1時間、ゆっくり景色を眺めるなら1時間半あるとよいと思います。

ここから、ムラーノに向かいます。ヴァポレットで20分。
途中で、海に沈み行く教会がありました。

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自然の摂理にはかないません。

ムラーノはガラス工芸で有名な島です。
ガラス博物館やたくさんのお店があります。
ベネチアングラス有名ですよね。

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お土産屋さんだけでなく、作家さんのお店?スタジオ?もあり、見ているだけでも楽しいです。

私はここでお昼にします。
島をグーグルマップを使ってお店は探します。
運河沿いのパン屋を左に曲がると広場に出ます。
愛想のよい猫がいました。

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“Osteria la perla AI BISATEI”

ブログで美味しいと書かれていたお店です。
お昼なのでなのか、ブログに書かれていたメニューはありませんでしたが、お値段も安いので、ワイン1/4L 4ユーロ,イワシのマリネ6ユーロだったかな?それと、ペスカトーレを頼みました。
イワシのマリネがとても美味しい❗
ワインもグラス3杯くらいはあります。
つい酔っぱらってしまいました。
ペスカトーレ…これがアルデンテ?ちょっと麺が粉っぽいというか、モチモチしていない。
これがイタリア風なのかしら?
しかし、ソースや魚介は美味しかったです。
ベネチアではお魚が生臭いということが、全くなかったので、お魚料理がオススメでず。

ローマ到着早々、スリ軍団に狙われる!

疲れていたんだと思う…
フィレンツェは徒歩ばっかりで歩き通しだったし、電車は遅れるし。

電車の中でも、イタリアっぽいエピソードがあったのよ。

1等車に乗るとお飲み物とお菓子のサービスがあります。
なのに、車掌さんスルーして行きよった!

“スクージ(Excuse me)”
“お菓子と飲み物もらってないんだけど…”
って言ったら、思いっきりの愛想笑いで、“マダム、忘れてなんかいまへんで~”
みたいな感じで、ちゃんとジュースとポテチもらいましたよ。
ホントお調子者!

それで、遅れたけれど、なんだかんだて無事にローマテルミニ駅には着きました!

また、ローマもバスの乗り方がよくわからない。どこにバスが走っているかも…。
地下鉄は2つだけ。その理由は地下を掘ると遺跡が出てしまうからって…遺跡だらけの街なんだね、ホント。
必要なのは地下鉄の3日間乗り放題チケット。お金おろしてきたら、額面が大きなお金だったので、どこかのお店で朝ごはん食べて、お金を崩しておけばよかったのに…。
それを私は、とんでもない間違いを冒してしまったのです。
頭がボケていたのか…地下鉄の切符売り場で3日券買おう!って、地下鉄方向に降りちゃいました。
券売機の周りは人多かったなので、安心しちゃったのか、高額紙幣を入れてしまって、戻されるって、わかっていることをやってしまった。
すると、後ろから「カードなら使える」と教えてくれる声が。もしかしたら窃盗団さん?
と頭をよぎったのに、カードも使えるかしら、とやってしまいました。暗証番号も入れるところ見られていたかも。ヤバい、ヤバい。
早くこの場を退散しなくちゃ。

周りが、こっちなら買えるぞ、って言っている声を無視して、「タクシーで行くからもういいです」と、人混みから逃れてきました。
大きなスーツケース。これがあったから、エスカレーターではなく、エレベーターに乗ってしまったのです。
エレベーターは裏手の方にありこちらに来る人も少ないです。
スリ軍団とはオサラバと思ったら、閉まる寸前に男が二人乗り込んできました。
さっきの男たち。
“この上にも切符売り場あるからね”
なんて気さくに話しかけてきたと思ったら、もう一人の男の手が、私の鞄のチャックに伸びているではありませんか。はっと気づいた私は咄嗟にファスナーの上に手を乗せてガードしました。お互い指先が当たってしまって、気まずい雰囲気に。
そして、途中へんな何もない階に止まってしまいましたが、無理やり下ろされることもなく、国鉄の駅構内に戻ってこれました。
そこからは、男たちは元いた方向に戻っていきました。

フィレンツェからローマへ~ローマ初日は散々だった!

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疲れはてたフィレンツェを後にして、ローマへ。
駅に着くも、予約した列車が遅れまくっている。
その前の列車も60分遅れとか多数で、掲示板に表示しきれなくなっていました。
私の乗る列車も遅れています。
しかし、人間というもの、おかしなもので、駅近くのフードコートで、トレニタリア(イタリアの国鉄)の方が夜遅く仕事終わりに、“やっと食事にありつけた~”って様子を見てから、“ご苦労様です”って思うようになりました。
いろいろ大変なんだよな…きっと。イタロが遅れたせいで…とかいろいろストレスあるんだろうな。

そんなことを思いながら、いつ掲示板に表示されるかわからない出発番線を見落とさないように、じーっと掲示板を見るだけの時間。
出発5分前に表示されたりするから、焦ります💦💦

何とか列車も来たので急いで乗り込み、席か間違ったないことも確認!
一等車に乗ると、飲み物とスナックが配られます。
前回は、スナックいらないと言ったら、本当にいらないのか?って何度も聞かれたので、今回はもらう気満々で待ってました。
しかし、なぜかスルーしていく乗務員。言わなきゃあげないよ、って感じでした。
そこはイタリア人にも慣れてきていたので、コーラとスナックくださーい!と呼び止めました。
イタリア人ホント調子よくて、“セニョーラなんとかかんとか~”って、忘れた訳じゃないんですよ感を出してました。
だいぶ、列車旅にも慣れてきた感じです。

やっとローマ1日目観光 バチカン

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奮発したお部屋がこちら。
ひとりには贅沢すぎるかも。とても快適でした。
ホテル近くからの眺めは、こんな感じ。
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これからバチカンに行きます。ローマも4泊の予定でしたが、ロンドンで同じクラスだった友達がドライブで案内してくれることになったので、ローマ市内は駆け足観光になりました。故の到着日に急いでバチカンへ。

ホテルからは徒歩20分くらい。広い道をまっすぐとのことで、迷うことなく到着。
まずはバチカン美術館から入ることにしました。が、長い列がいくつかあって入場券を買うところからしてわからない。まずはチケットを売っているところまで見に行って、列を追いながら確認しました。インド系の首からIDを下げた方が、案内します的に何人もいらっしゃいますが、今までの経験からそこは遠慮して自らの足で確かめました。

バチカン美術館はいくつかの美術館が複合した美術館で、ゆっくり見たら、どれだけ時間あっても足らないくらい。私のお目当ては、システィーナ礼拝堂の天井画。ミケランジェロの作品です。順路通りに回ると最後にあります。

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美術館を抜けると、バチカンのあの広場です。

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サン・ピエトロ大聖堂の中にも入ってみます。

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こんなドームがいくつも連なっている大きな空間。圧巻でした!
入ったところに、ミケランジェロピエタがあります。

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これは3部作の中の若い頃の作品。
これでピエタはコンプリートしました。

最後に、バチカンからの夕陽を。

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ローマのタクシーのお兄さん

ここからは日本に戻ってしばらくしてから記憶を頼りに書いています。
スリ事件、諸々で疲れてしまってブログを書くどころではなくなっていました。
では、続きを…

気を取り直して、タクシーに乗ることに。
テルミニ駅の外に出るとタクシーパーキングがあります。正規の乗り場から乗ればボッタクられることはないと聞いていたので、早速乗車したものの…。
運転手さんは、ポパイのような腕をしたいかついお兄さん。さっきのことがあったから大丈夫かな?とヒヤヒヤです。
ホテルの名前と住所を伝えると、わかった的な反応。大体、こんなコミュニケーションで何とかなります。
出発するな否や、グネグネと裏道をはしっていきます。一応、ボッタクリ防止のために、Googlemapで経路と現在位置を確認。ですが、全く経路とは違う道を行っています。これは…


一直線に最短距離でホテルに向かっている

プロだ!


感動です。さっきのスリから一転。めちゃサービスのいいマッチョ運転手さん。

ところが、車が止まってしまいました。
前の5差路でバスが曲がりきれずに立ち往生しています。観光バスのようですが、間違って入ってきてしまったのか。
すると、運転手さんが勢いよく降りて行って、バスの運転手さんに何やら言っています。私は車内に取り残された状態です。
周りの車からも人が降りてきて、バスに集まって来ていて、何やら大騒ぎになっていてビックリです。日本じゃ、こんなことは起こりませんから。周りの車が移動したり、バスが切り返しを何度もしたり、15分くらいかかったでしょうか。無事に車が動ける状態になりました。
息を弾ませながら、何か言いたげにタクシーに戻ってくる運転手さん日本だったら、お疲れ様と言うところでしょうが、イタリア語では伝えられないので、「good job!」といいね👍サインで笑顔コミュニケーション。たぶん、伝わったと思います(笑)
そこからはビュンビュン裏道を飛ばして、あっという間にホテルに到着。
チップを要求されることもなく、正規の料金で行けました。

ローマのタクシードライバー、かっこいい!

悪い事の後には良いことがありますね。

アウトレットへはバスで簡単&ミケランジェロ広場フィレンツェ3日目

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フィレンツェの楽しみのひとつは買い物です。
ここは“The mall” というアウトレット。
フィレンツェからはバスで45分くらいです。
駅のすぐ近くのターミナルから出ています。
予約は不要。

駅に向かって左側すぐです。
もちろん切符の自販機などはないので、チケット売り場の窓口で買います。ローカルの窓口とは別の窓口でした。
私はどこでもよいのかと思って、アウトレット一枚(ウノ)と言ったら、あっちの窓口と指差され移動。イタリア語わからなくても何とかなります。
ここは往復を買います。リターンで通じました。
ターミナルは広くはないので、アウトレット行きはすぐわかります。
アジア人ばかりが乗っていたら、それです。
とにかく、アジア人しかいません。
結構混むので、並びの席で座りたければ早めに。2階建てなので座れないことはないと思いますが…。

このバスのお得なところは、トスカーナの景色も見れるところ。
かなり田舎に入っていきます。
これぞトスカーナって景色が見れますので、どこの店に行くかを車内で検討するのはもったいない。
ホントにこんなところに?って場所にあるのです。
ドライブ気分で行き帰りも楽しむとよいです。

アウトレットは、急に現れて一番手前に停車します。坂道に沿っていろんなブランドの建物が…。
私が行った時には、グッチが長蛇の列でした。主に中国、韓国の人。
反対側にはプラダと奥にはモンクレール。
バスの停車場の上と奥にもたくさんの店舗があります。
私の目当ては、プラダボッテガヴェネタ
プラダは好みにもよりますが、気に入ったものがあれば、かなりお得なものもあります。多くの人はバッグに群がっていましたが、2階の服はかなり安いです。
店員さんはかなりフランクで、勝手に見ていいよ~試着もどうぞどうぞって感じ。敷居は低いです。
ボッテガヴェネタは、新しいデザインのものが多くて安くはない。お目当てのトートはなくて、かつ気安く手に取れる感じはなく、今回はパス。
お土産にアルマーニジーンズで、カジュアルな鞄とジーンズを購入し、2つで15,000円くらいだったかなあ。安い!

とにかく、お得なお買い物ができて大満足でした。

お土産分のトランクの空きを確保しておくこと!

朝一でアウトレット行けば、午後1時すぎにはフィレンツェに戻って来れました。
なので、ホテルに荷物に置いて、再び駅前からラファエロ広場行きの12番バスに乗りました。
このバス停が曲者で、よく変わります。
また、ラファエロ広場には、フィレンツェの街をグルッと外側から回り込んで山を上っていくルート。
他のバスルートとはかぶらないルートなので、要注意です。
途中から六甲の高級住宅街を上るような道を通ります。素敵な道です。
できれば、ミケランジェロ広場のひとつ手前で降りて、バシリカ オブ サンミニアート アルモンテ教会を見ることをオススメします。

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こちらはミケランジェロ広場からフィレンツェの街を望んだ景色。
上野の山が高くなったような展望台。小さな売店が2つあるだけ。
下りは歩いても楽勝です。
バラ園が開いていたら、寄ってみるのもよいと思います。街中まで20分くらいです。
朝早くミケランジェロ広場に行けたらば、帰りにサンタクローチェ教会に寄るのに丁度良いです。
私は時間切れで、遅くまで開いていたヴェッキオ宮殿(フィレンツェ市役所)に寄りました。
しかし、もう足は棒のよう。それは素晴らしい宮殿で、当時の人々が暮らしたアパートも見れましたが、ヘトヘト過ぎて足早になってしまいました。

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行ってないところもまだまだ残ってます。
4泊したけれど、全然足りませんでした。

次に行くとしたら、郊外のホテルに泊まって、毎日タクシーで市街観光に行くプランにしようと思います。
街中を歩き回るのは疲れすぎます。
お金はかかるけれど、トスカーナの雰囲気に癒されつつ、のんびり美術観賞が理想ですね~。

フィレンツェ2日目は美術館巡り

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フィレンツェの交通事故ショックで、ブログ止めようかと思い、放置しておりました。
しかし、最後まで書いてみようと思いまして、再び筆を取っております。
読んで下さっていた皆さん、ごめんなさい。

さて、フィレンツェ2日目。
この日は朝から美術館巡り。
パラティーナ美術館→ウフッイツィ美術館→ドゥオーモ→アカデミア美術館、とハードな1日なのでした💦

パラティーナ美術館はアルノ川西岸にあり、トスカーナ大公の宮殿として使用されていた宮殿。アウフィッツィ美術館とはヴァザーリ回廊でつながっているという壮大な宮殿なのであります。
ここをじっくり見るには、数日かかるくらいの大きさ。次の予定もあるし、ウフッイツィのために余力を残しておかなくちゃ、ということで有名作品だけ観てきました。
見るべきは、ラファエロ作「小椅子の聖母」、ティツィアーノ作「後悔するマグダラのマリア」、ルーベンス作「戦争の惨禍」、リッピ「聖母子と聖アンナの生涯」の4点。
それらを探しながら観て、予約時間の30分前にはウフッイツィ美術館に向かいました。

しかし、ウフッイツィ美術館も大きすぎて、入り口は3ヵ所もあります。
団体と予約とフリー。看板なんか出ておらず、A,B,Cと書いてあるだけなので、聞きながらあっちこっちと、ホント右往左往。なんとか時間に間に合うように中に入れました。
最初にガイドブックを購入。
ガイドなしのひとり旅。どこになにがあるのかわかりません。なので、ここはガイドブック必須!
あらかじめ、見たい作品をチェックしてから回らないと、時間配分できません。素晴らしい作品が多すぎて、ひとつひとつ見ていきたいのですが、体力が持ちません。
私も、途中廊下のベンチで長いこと休憩しました。この廊下もとても素敵なのです。

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ちょうど廊下の折り返し地点から美術館を見たところです。どれだけ大きいかわかるでしょ?
ガイドブックを見ていても、実際に展示されていなかったり、場所が移動していることもあるので注意❗
できたら、数日に分けて来たいくらいです。

この2ヵ所の美術館で、既に足は棒状態。
ウフッイツィのカフェでお昼にするか、カフェにするか悩んだのですが、ここは次に行くドゥオーモの近くでお昼にすることにしました。
あまりの疲れに食欲はないのですが、とにかく座りたい!
ドゥオーモを目の前に仰ぐ場所にあるカフェでカプチーノのクロワッサンで、お昼です。
ここで足を休ませておかないと、これからドゥオーモのクーポラまで463段の階段を昇るからです。
すでに目の前には、クーポラに昇る人だけ列ができています。その広場では、ギター弾きが切ないメロディーを奏でていて、何とも素敵な雰囲気。
ここも予約必須なので、ネットで取っておきました。
時間も迫ってきたので、いざ、中へ。

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天井画が素晴らしい!

と、階段へ向かう通路から移動しながら撮りました💦

噂では狭い階段とあったのですが、最初はそうでもありません。
長い階段なので、無理せず、150段くらいのところで一旦息を整えます。少し広くなっているスペースがありました。
しかし、昇るにつれて狭くなり、人ひとりが通れるくらいの幅になります。後ろから来る人のことを考えると、途中で休めません。
さらに、いよいよ上部になると、めちゃくちゃ急になります。昇りはまだよいけれど、下りは怖いな~。
息はぜいぜいあがるし、足もしんどいけれど、なんとか一番上まで昇れました❗


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その景色がコレ❗

フィレンツェの絶景です。
日本映画「冷静と情熱のあいだ」では、ここでロケが行われています。
絶対、ハイヒールでなんか登れない!と思いましたが、どうやってここまで女優さんを連れて来たのだろう?
それくらい、大変な階段です。

なんとか、転ばないように注意して降りて、次はドゥオーモ博物館です。
ここには、ミケランジェロピエタ4部作のひとつ「フィレンツェピエタ」があります。

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ミラノのスコォルツ城で死ぬ間際に彫られたピエタを見たので、これが2つめ。
死を意識したミケランジェロが自分の墓の上に置くために彫ったもの。なのに、みずからハンマーを打ち下ろし、イエスの左の手足とマリアの腕が壊してしまい、未完成の作品となってしまいました。

さて、この日の最後はアカデミア美術館。

アカデミア美術館では、ミケランジェロの“ダビデ像”があることで有名です。
ここは広くはないので、ゆっくりミケランジェロの作品を観賞できます。

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教科書に載っていた“ダビデ像”。
実物を見れるなんて、感動です。小学生の時には思いもしなかったことが起きてます!

本当に美しい!

生きているかのような滑らかな筋肉。石じゃないみたいです。ミケランジェロはやはり天才です。美術のことなんてわからない素人の私でも感動するのだから。
彫刻って、きれいに作ろうと思えば作れてしまうのだと思うけれど、人工的な不自然な感じもしてしまう。ところが、ダビデ像にはその不自然さはまったくない。今にも動き出しそう。
そして、未完のピエタはここにもあります。

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これは、恐らくミケランジェロの作品ではないかと言われておりますが、定かではありません。

最晩作のピエタにも似ているような感じはします。
どうなのでしょうね。真実はわからず。