おとな女子留学&ヨーロッパ鉄道の旅

おとな女子のヨーロッパひとり旅です。

フィレンツェであったこと

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ベネチアをあとに、フィレンツェに向かいます。ここも2時間くらい。あっという間です。
フィレンツェでは、駅の近くのB&Bに宿泊。線路沿いに少し戻る感じの場所。
ところが、看板も何もありません。ここでもGoogleマップが頼りです。
“たしか、ここ…”と思って、建物に小さな表札が出ていました。恐る恐るインターホンを押すと、大きな重たい扉の鍵がカチッと鳴りました。“今だ!”と、扉を開けると、そこは暗い空間。さらに古いガラスのはまったドアがあります。
そこを恐る恐る開けると、石の階段がありました。その真ん中には小さなエレベーターがあります。そう、安くてもエレベーターつきは必須なんです。何といっても重たいスーツケース。これを持って階段を上がることなど無理ですから。
早速エレベーターのボタンを押してみます。
ガタンと動く音が…。しかし、指を離すと止まってしまうみたい。ずっと、押し続けていたら、エレベーターが降りてきました。
なるほど、こういうシステム!
2階のボタンをずっと押し続けます。
ガタン!到着。ドアは手で押して開けます。
これは、ヨーロッパの古いエレベーターはよくあります。
目の前の大きなドアを開けると、そこにフロントがありました。
気のよいおじさんがボンジョルノと迎えてくれました。
このおじさん、英語は片言だけど私は好きだったな。
笑顔と暖かい雰囲気。情報は間違ったいるけれど、話は通じてるかわからないけらど、帰ってくると迎えてくれて、朝ごはんに私がいなければ、どうしたんだと気にしてくれる。
そこがB&Bの良さなんだよね。

さてさて、荷物も置いたので、街ブラに出かけます。チケットを購入しておきたいので、アカデミア美術館へ。あわよくば入ろうと思ったけれど、チケット売り場は長蛇の列。
仕方なく、近くの広場のベンチでネット予約しました。ドゥオーモは明後日しか取れなかったので、アカデミア美術館もウフィッツィ美術館も明後日。この日は美術館めぐりです。
さて、市場によって美味しいものでも買って帰ろうかな、と市場の前を歩いていると、ゴツンと私の肘を車が当たって通り過ぎて行きました。
いくらイタリアでも当て逃げは良くないでしょう?
後々のために証拠として、追いかけていって写真を取りました。
すると、追いかけてきた私に気づいたのか、車が止まりました。中にはアジア人の女。
最初、いろいろ言っていたのですが、謝ろうとしません。こちらも日本語で、当たったでしょ?と言うと、また、なんだかんだ。
たいした怪我でもないし、警察行くのも面倒だし、観光の時間が取られてしまうのもいやなので、とにかく謝って、と言いました。
英語で。それは通じたみたいだけど、“スクージ”とか“エクスキューズミー”とか、謝ろうとしないので、それは謝罪じゃないと言いました。
周りには物売りのロマが集まってきていて、ロマの方が英語がわかるようで、“アイムソーリー”って言えばいいんだよ、と言っています。それで、やっとアイムソーリーと言えばいいんでしょ、みたいな感じでした。
そんな騒ぎで、周りは騒然。止めに入るロマのお兄さんを“あなたは関係ない”と、手で振り払い、これ以上の面倒に巻き込まれたくないので、その場を去りました。

残されたドライバーは、ロマたちにいろいろ要求されることと思いましたが、それは私の関することではないので…。
ホテルに帰ると、なんとなく腕がいたい。
そりゃ、当てられたのだから、そうだよね。
日本なら病室に行くところだけど、どうしようか。イギリスみたいに医療が国によって完備されているところなら迷わず行ったかもしれないけれど、イタリアの街の中で、病室はあまり見ない。行ったとしても言葉は通じないし。相談しようと思っても、全然、保険会社のフリーダイアルがつながらない。
仕方なしに、同級生だったフランチェスカにメッセージを送ってみた。“どうしたらいい?”って。そうしたら、とてもとても心配してくれて、何度もメッセージくれました。近くの警察の場所を調べてくれたり、警察官に代わりに話してあげると言ってくれたり。
イタリアでも、こういうときは警察を呼ぶのが当たり前らしいけれど、友達まで巻き込んで大騒ぎにするのは違うな、と思い、結局、様子みることにしました。
そして、気持ちを切り替えるために、翌日はピサに行くことに。
フィレンツェ離れれば、気持ちも変わるかな?
ひとつひとつの出来事に、自分がどう対処していくか。こんな時でもポジティブでいられるかが試されているのだろうなと感じました。
その晩は、ホテルの部屋のフレスコ画を見ながら眠りました😌🌃💤