おとな女子留学&ヨーロッパ鉄道の旅

おとな女子のヨーロッパひとり旅です。

グレッシャーエクスプレスでサンモリッツまで

f:id:hellosaya:20180826170416j:plain

ツェルマットに寄った理由のひとつは、この氷河特急に乗るため。

このために、1等車を取り、コースランチも申し込んであります。

f:id:hellosaya:20180826171831j:plain

f:id:hellosaya:20180826171918j:plain

世界一ゆっくり走る特急…
この列車は、コーヒーを飲みながら、食事を取りながら、ゆったりと景色を楽しむための列車。

f:id:hellosaya:20180826172739j:plain

ツェルマットの出発が9:57。
サンモリッツに着くのが、17:30。

とうしてこんなにかかるのか?

乗ってみたらわかりました。
単線で、尚且つ難所に作られた線路。
度々、すれ違いで止まりますし、トンネルが崖っぷち、急なカーブも多々。
なので、とてもゆっくり進みます。

そりゃ、時間かかります。

どんな人が乗っているか、というと、ほとんどリタイア組のご夫婦。
または、日本人。
私の目の前は、鉄道と写真好きのひとり旅中国人とおぼしき男性。
私の向かい合わせの席なので、日本人と思われているらしい。
お気の毒に…。

そういう私は、列車のチケットとは別にワンデイパスを購入してしまっていたらしく、親切な車掌さんが、後でネットからリファンドする方法を説明しにきてくれとのこと。
また、やってしまった!
けれど、乗れたからいいかあ😃

世界の車窓から」を自ら体験しているなんて!と、平静を装いながらも、心はウキウキ😃🎵です。

車掌さんが説明にきてくれて、日本に帰ってから、これとこれと…をコピーしてメールするように、とのことでした。
それで払い戻されるかはわかりませんが。

目の前の中国人と思っていた人は、実は日本人でハイキングに来ているおじさん(おじいさん?70手前くらい)でした。
私がひとつしかないお土産のパンフレットを、
“If you…”
と、聞いてみたところ、日本人ですよね、と言うではないか!
だったら早くに言ってくれ~!

滞在日数はあちらの方が長く、4泊ずつくらいで移動しているとのこと。
私よりも年齢はいっているが、ハイキングのための旅行で5~6時間は歩くとおっしゃる。
私は2時間のハイキングで筋肉痛だし、できれば平らなところを歩きたい方なので、本当にお元気で何より、と思いました。

柿ピーをいただきました。
梅しそ味。
日本の味がたまらない。
スイスの列車の中でボリボリ食べるのは、もしかしたら、かなりの贅沢かもしれません。

車窓からの写真はあまり良く撮れませんでした。
なぜなら、窓に影が反射して写り込んでしまうから。

その中でもキレイに撮れたものだけ、アップしておきます。

f:id:hellosaya:20180827050053j:plain

f:id:hellosaya:20180827050151j:plain

f:id:hellosaya:20180827050241j:plain

ループになっている橋など見所の多い路線ですが、乗っていると見れない!
当たり前のことなのですが、それを何とか写真におさめようと思っても、所詮無理でした。

その点、日本人ツアーはさすがです。
途中駅でバスに乗り換えて、列車が橋を渡って行くところが見れるように組まれています。
列車に乗る楽しみと、列車を見る楽しみ。
この両方を満足させてしまうのは、さすが日本の旅行会社です!

ちょっと羨ましかった…😅

しかし、あの団体に入るには、まだ私は若いかなあ。

さて、トンネルと橋の連続を過ぎると、スメーデン。

そのおじさんはスメーデンで降りていきました。私はそのまま、サンモリッツまで。

ダブルブッキングチケットはキャンセル手続きしてしまったので、サンモリッツからスロバスまでのローカル線のチケットを買いに行きます。
券売機でも買えるのだけど、何番線から何時に出るかも聞きたかったので、インフォメーションへ。

ここにも日本のアニメが…。

f:id:hellosaya:20180827050505j:plain

スロバスに行きたいのだけど…と、私が言うなり、窓口のお兄さんは、「あと2分で7番線から出ます」と。
私は、「切符持ってません」と言って慌てて切符買いました。
そして、スーツケース持ってダッシュ‼️

なんとか、電車に乗れました…ほっ😌

それにしても、スイスの列車は便利でよいのだけど、入り口が階段になっているのが困る。
大抵誰かが手伝ってくれるけれど、乗っている人もわずかな2両編成のローカル線では、自分でやるしかありません。
結構、これで上半身は鍛えられてます。
ほどなく出発し、そこから4駅。
無人駅のスロバスに着きました。

f:id:hellosaya:20180827050602j:plain

谷合の村は夕方暗くなるのも早く、薄暗くなり始めていたので、道を急ぎます。
途中でスーパーに寄りたかったので、少し遠回りをしましたが、通り過ぎてしまったようなので、ホテルにチェックインしてからスーパーに向かうことにしました。
駅は寂しかったのですが、近くに国道も通っていて、その向こうはお城の形のホテルが数件。
静かなリゾート地といった趣です。

私の泊まるホテルは、“STEINBOCK”
隣の大きなホテルと系列でスパを共有しています。
また、入り口に階段で、ひぇーと思いましたが、ホテルに入ったらすぐにボーイさんが荷物を部屋まで上げてくれました。
もちろん、こういう時はチップは忘れてません。
サービスはよいし、ホテルの雰囲気もとても素敵。
お値段以上!
食事なしで申し込んだはずなのに、朝食込みとなっていたのはありがたいです。
隣のホテルの鍵と部屋の鍵、バス停などの公共の乗り物の無料券をもらい、お部屋に。
ベランダに椅子とテーブルのあるシングルルーム。
テーブルには果物が用意されていました。
素晴らしい!

f:id:hellosaya:20180827050349j:plain

さて、遅くなる前にスーパーに、と荷物を置くなり出掛けて行くと、そうでした…今日は日曜日。お店は閉まってます。
水が買えない…軽く夕食とおもったのに、それも買えない。レストランで食べるほどにはお腹は減っていません。
うーん😓
今日は諦めて、お部屋の果物🍇とクッキー🍪で夕食にすることにしました。
なんと、この部屋はミニバーが付いていました。お水は5フランでめちゃ高いけれど、四方がありません。
冷たいお水をひとついただきました。
ミニバーが付いているということは冷蔵庫があるということ。
これは大変便利です。
本当に至れり尽くせりとは、このこと。
そして、ベッドの方を見ると、ここにミネラルウォーターがあるではありませんか!
やはり、至れり尽くせりでした。

と、ホッとしたのも束の間。
ちょっと寒気がしてきました。
スロバス付近は気温10℃。ホテルの中は暖かいですが、駅から歩いてくる間に冷えてしまったみたい。
本当はポットがあると、温かい飲み物を飲めるのだけど、外国のホテルでポットはほとんど見かけないです。
仕方ないので、ヒートテックを着て、あとは羽織れるだけ羽織ってベッドに籠ります。
電車に乗っていただけとは言え、8時間近い移動は疲れたのだと思います。
旅先で風邪をひいては何にもならないので、今日はゆっくり休もう😉

ハイキングした後から足が浮腫んでいたのですが、今日1日、足を休ませた?心臓を休ませた?おかげか、浮腫が急激にひいている感じがします。
こんなところでも、体の限界がわかってきました。
平らなところなら2万歩歩いても心臓にさほど負担はないけれど、高所で2時間山道を歩くのは、私の体には負担であること。
これを踏まえて、明日からの観光をしようと思います。
電車で会ったハイキング好きのおじさんの話では、この近辺にはいくつかロープウェイやゴンドラで登れる展望台があるそうなので、歩かなくても行けるよ、とのこと。
午前中は景色を見て、午後はスパでのんびり。
そんな感じで2日間過ごしたいと思います。