おとな女子留学&ヨーロッパ鉄道の旅

おとな女子のヨーロッパひとり旅です。

学校初日…ハードな1日

学校自体は若い人も、オーバー30も一緒です。
だけど、オーバー30用の部屋があったり、それなりに分かれているようです。

朝8時半集合。

いろんな書類を書いたり、説明を受けたり、IDカード作ってもらったり。
最初に初老のロビン・ウィリアムス似のおじさんがひとりひとりに話しかけていて、こらは恐らくスピーキングチェックだと思います。
その後に作文。
4つのお題から選んで、60w~120wで書くようにと指示がありました。
私は“人生最高の景色”について書きました。
ナイトダイビングで巨大化マンタに出会った話。
話があれば、拙い英語でも書きようがあるので助かりました。

午前中が終わって、何人かで近くにランチに行きました。
ヨーロッパからの参加者が多かったからなのか、それなりに勉強している人が多かったからなのか、結構皆さん英語話せます。
なぜ、話せるのに勉強しに来たのか聞いてみると、正確な英語を話したい、と、その志の高さに驚きます。男性はお仕事に使いたいからって人が多かったですが。

その中で、私とどっこいどっこいの英語力のイタリア人ステファノが、よくしゃべること!
“アイ、アイ、アイ…”って言葉が出てこないのに、一人で話してました。皆にファニーって言われても全然気にしないところがすごい。
本人の話からは、イタリアで高いシャツを売っていて、これからはいろんな国の人と商売がしたいので、英語を話せるようになりたい、とのこと。
そして、ステファノ曰く、

「僕は3日で500語、ある記憶法の本を読んで覚えてここへ来た」

そうな。

この眉唾の話に、みんな突っ込んで、

その本はどこにあるんだ?
とか、
いつの本なんだ?
と、面白半分に聞いていました。

答えを聞くと、

「学生時代から持っていた本で、これくらい厚いんだ。イメージと合わせて覚えると簡単に記憶できる」

と熱弁をふるってくれたのだけど、彼の発音の“クセがスゴい~”(千鳥風に)
“r”を全部、巻き舌の“ル”みたいに発音するので、何言っているのかホントはよくわからない。しかし、自分では全然気づいていないので誰も指摘できない。
こちらはとにかく、一生懸命話を聞くのみ。
後で、他の人が 

「ステファノの文法はメチャクチャだったね」

って、言っていたのを聞いて、私も言われないように、でしゃばらないようにしよう、って思いました。

怖い怖い((( ;゚Д゚)))

さて、午後からはPCを使って語彙のテストとヒアリングテスト。
もう単語も忘れちゃっているし、語彙は全然書けなかった。
ヒアリングはそこそこ。
でも、全体的にに全然ダメ。

そのあと、学校の説明がいろいろあってから、いよいよクラス分けの発表です。

その日同じ部屋でガイダンスを受けていた人は、ほとんど中級クラス。
私はビギナークラスでよかったのだけど、プレ中級クラスになってしまった💦
大丈夫かなあ(^_^;)

テキスト等ももらって、また、パブへ。
これは学校のイベントの一環。
社会での経験が英語を学ぶには大事っていうのが、この学校のモットー。
とにかく、いろんな人とたくさん英語を話すように、って機会を作ってくれます。
なんと、授業の一環なので、一杯めはフリー。
昨日も行ったパブにまた行って、おしゃべり三昧。
この日は、デンマークの主婦、ベルギーの先生、ドイツの会社社長、スイスの工場で働いているおじさん、スイスのチューリッヒから来た女性、そして、ステファノのグループ。

やっぱり、ステファノは怪しい。
wifiもsimもなく、ネットはつながらないと言うし、観光の計画ばかり立てていて、1週間しかいないのに、金曜日は休んでどこかに行くとか。
お金持ち風な話をしながらも、安ホテルに滞在しているらしく、まったく何しに来たのかわからない奴なんだけど、どことなく憎めないキャラが皆にウケていた。
旅の思い出になる強烈なキャラ。

最後にイタリアを周る私にとってはよい勉強になりました。
彼のせいで、イタリア人=お調子者のイメージがついてしまった

やはりビール一杯で終わるわけもなく、もう1軒!ってなりました。
飲むよりご飯食べに行こうって。

スイスのおじさん、アンディはとにかく肉が好き。
体型もそんな感じ。
女性陣はそんなに食べられないから、ドイツのおじさんがイタリアンのお店に連れていってくれたのだけど、残念ながら一杯で入れませんでした。
そこから、キングスクロスまで、また歩きます。

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肉好きアンディは、肉、肉って言い過ぎたから店が決まらないと悟ったのか、もう何も言わない!と、言いながら、お腹空いた~と言い始める始末。

ドイツ人おじさんは、言葉少なだけど、結局、相当歩いたけれど、素敵な運河沿いのパブを探してくれました。

そこで私は、念願のフィッシュアンドチップスをオーダー。

当たり外れが大きいはずなのだけど、ここは大当たり。
カリカリの衣でフワフワの白身
ビネガーとレモンと、2パターンでいただきました。

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私はこれは当たりだと思って、

“Oh クリスピー!”

って言ってしまったら、

隣のベルギーの先生は、それほどクリスピーでもないけどね、って(^_^;)
ちょっと皮肉屋さんなんですね。

でも、びちょびちょの衣も覚悟していたので、美味しくてラッキーでした。

そして、もうひとつ、問題が…。

大人数で行くと、支払いに困りますよね。
そこは、別々に支払いができなくて、誰かのカードで払ってね、と言われてしまいました。

そこで、気をきかしたチューリッヒのレディが、私のカードで支払うからいいわよって言ってくれて、なんとよい人なんだ!と感動。
ホントは男性陣がここは取り仕切るべきなんだけど、ね。

しかし、そこでまた、隣のベルギーの先生が一言。

「それじゃ、あなた儲かっちゃうじゃないの」

ありゃりゃ💦

余計なことを…。

儲からないですよ。レートもどう変わるかわからないし。

それを聞いたチューリッヒレディは、サービスチャージは自分が出すからいい、と言い、私は多めにチップも含めて渡したのに、5ポンドもお釣くれるし、肉好きブッチャーなんか、ちょっと少ないんじゃない?ってくらいしか払わないし。
こういうところで人柄って出るんですよね。
これは万国共通と認識しました。

ベルギーのレディはサラダ、デンマークの主婦とドイツおじさんは薄いピザだけだったので、デンマーク主婦は、何度も美味しいかって聞いてくるので、

「ポテト食べきれないのでどうぞ」

って、私も気を遣う、気を遣う!

それで丸く収まって、仲良くいられるならOKです。

やはり、自己主張は日本よりずっと強い人が多いんだなって感じました。

だけど、それでトラブルにはならないからスゴい。
みんな大人だから、お互いに引くところは引くし、その絶妙なバランスで、この旅が楽しく終わるように工夫しているんですね。

美味しいご飯で盛り上がっている間に、ベルギーの先生とドイツ人おじさんとは同じレジデンスだということが判明。
一緒に歩いて帰ることになりました。
レジデンスまでは徒歩15分くらい。
それに、キングスクロス付近は夜になると治安が悪いと、地球の歩き方に書いてありました。
なので、ちょっと頼りないけれど、ドイツ人おじさんがいた方が安心。

そしてまた、このドイツ人おじさん(名前忘れちゃった)、素敵な運河沿いの道をご存知で、夜も9時の夕焼けを見ながらの散歩を楽しむことができました。

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途中に閘門があったり、いつの頃に作られたのだろう、と思いをはせてみたり。
と、思うと反対側にはモダンなレジデンスが建築中だったり。
こんな素敵なところに住めたら最高だけどなあ。
きっと高いのだろうな、と、たぶん3人とも思っていたはず。

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そんな景色に別れを告げて、寮への道すがら、ベルギーの先生の最後の辛辣なお言葉。
「来ている以上は勉強しないと意味がないわよ!」

はい、その通りでございます。

ありがたいお言葉を胸に刻んで、精進いたします。

本当に本当に、長い1日でした。
はあ~(-。-)